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受賞作品

公開期間2023年3月1日ー

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市民審査賞 エンブレム 2022-2023.png

グランプリ・市民審査賞

観覧車|河原雪花

踏みしめる地の下には水がたゆたい、植物や木々は水を吸い上げて成長する。そしてさらに深い所では観覧車が回る。押し流されたモノたちは底に横たわるため、ゆっくりと落ちてゆく。一羽の鳥がそれを見つめながら、観覧車の周りをゆらゆらと泳いでいる。

河原雪花

準グランプリ エンブレム2022-2023.png

準グランプリ

客観的観客​|渡辺大士

今日において画面の向こう側は、記録や創作物を生かしておくだけの場所ではなく、視聴者や制作者の意図を越える未来や現在を生み出す場所だと私は考えます。
私達の趣味趣向を理解し流れるように提供され続ける映像群は、私達を観察した記録です。将来、画面の向こう側に意志が生まれ主観的時間に気がついた時、私達は「観る」「観られる」の一方的で安全な距離関係を保つことが出来るのでしょうか。
本作品はそんな未来が来た時に備えての考古映像になることを目指しました。

渡辺大士

特別賞 エンブレム2022-2023.png

審査員特別賞

穴を埋める |金丸知樹

COVID-19の流行によってさまざまな穴が浮き彫りになった。街中の穴という穴をコンクリートブロックで埋めていきながらそのはまり具合を評論する二人。そしてその様子を映した動画を無音で他の人が観る。彼女はその無音の動画に穴を埋めていくように言葉を紡いでいる。

 

金丸知樹

特別賞 エンブレム2022-2023.png

審査員特別賞

ツギハギの金星から|午菴クルミ

 "会話"には大抵文脈がある。会話の文脈を壊し、文の塊ごとに適当に配置してみる。すると、一聴ただの会話に聞こえるが、よく聞いてみると繋がっていない"よく分からない"ものが誕生する。"よく分からない"は、定まらないものだからこそ、私たちはそこから音やイメージを創造する。本作品において、アニメーションは断片と断片を結び1つのまとまりへと変化させる。そのつぎはぎの塊は美しくなり得るだろうか。

 

午菴クルミ

特別賞 エンブレム2022-2023.png

審査員特別賞

ルリジサの茶|辻梨絵子

力を抜くこと、リラックスすることについて考え制作された映像作品。緊急事態宣言下、ストレスから身を守るにはどうするのが良いかを、友人にインタビューし、その行為を実際にカメラの前で行なってもらった。
ドローイングをする、自然の中を歩く、庭の竹を切って燃やす、ピアノを弾くなど。映像自体も、見ながらリラックスできるように、ゆったりとした映像になるように心がけた。

辻梨絵子

特別賞 エンブレム2022-2023.png

審査員特別賞

再び、手の届く|木村和代

動かなくなった蝶を標本にするように、カメラを通して残した時間は、今の瞬間には存在しない「死んだ時間」として、私は映像で詩をつくっていました。そんな私に、「映像は『再生する』っていうでしょ。観客の今の瞬間に生き返る。それが映像。その時の時間として何度でもよみがえるのが映像」と教えてくれた先生。
先日、もう…あえなくなりました。詩人であり、映像作家の鈴木志郎康先生へ、いまの私の答えです。

 

木村和代

グッド賞 エンブレム2022-2023.png

グッド賞

ワール|thesetosfilms

決して覗くことができない個人の内面の渦を映像にするとどうなるのか。人間の道徳観、主観的な幸福状態、本能と理性の葛藤、個人の特性ひとつひとつが、人間の暖昧さ、非合理さ、繊細さを形作っているといえます。ある主人公が『流れる時間の外にいる』という感覚を持つことで、時間以上の縛りから解き放たれる高揚感そしてその後に迫ってくる焦燥感が入り混じった世界観を映し出すことを試みた作品です。

thesetosfilms

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