top of page

入選作品

公開期間  2023年3月1日ー

入選 エンブレム 2022-2023.png

断章|坂本樹

ある画は次の画のイメージを呼び、そのイメージはまたある画を生む。この連続が僕にとっての作品制作である。例えぱこれが絵画であれぱ最新のイメージが常に表面にあり、その呼び水となった過去のイメージは下層へと埋もれていく。ところが映像ではそのすべてのイメージが各時間のなかで留まり、そして映像の中で流れていく。ちなみに僕はイメージからイメージへと繋がってゆく鎖のようなものを意識の流れだと思っている。そして意識の流れにできる限り忠実であろうと努めている。意識の流れを音楽で言うところの対位法に似た処理の方法で何とか映像を作ろうと試行錯誤している。

 

坂本樹

入選 エンブレム 2022-2023.png

極夜|渡辺亮介

朝が来ても太陽が全く昇らない日が続く「極夜」の中。そんなもやもやと見えにくい日常の中で、ゴソゴソと何かが動き出す暗闇をアニメーションにしています。朝とも夜ともわからない極夜のある日、暗闇から生まれた光の子供がゴソゴソと動き出す。人に寄り添い、車に乗り込み、太陽が登ってくる海へと向かう。暗闇が明ける海で太陽を見て感じるものは何なのか?そんな暗闇主体の日常から光が差す朝を想像して制作しました。

 

渡辺亮介

入選 エンブレム 2022-2023.png

新しい10年間|柳澤公平

東日本大震災から始まり、コロナウイルスに終わった21世紀2度目の10年間(2011-2020)を、主要ニュースと人口動態とともに振り返る実験映像。この国が、10年間ですごく良くなったとは感じない。
そんななか、新たな命は産まれ続けていることは凄いことだと思う。その裏に、一人ひとりの、何かしらの性的な感情や行動があったと考えると、不思議な感覚を覚える。
社会も国家も、エロスによって生きながらえている。

 

柳澤公平

入選 エンブレム 2022-2023.png

In My Drawer 引き出しの中に|中崎真由美

新型コロナウイルス感染症対策に伴うロックダウン中片付けをしていると祖母の形見が出てくる。
もともと別の女性の貴重な物であったであろうそれは戦後直後祖母の手元に収まり、祖母が亡くなった後外国で長く暮らす私の引き出しの中に置かれている。

 

中崎真由美

入選 エンブレム 2022-2023.png

CIRCUS|omoi_dasenai

ヨーロッパの諺で「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉がある。
良かれと行った善意の行動が悪い結末を招くこともあるという意味だ。
自分を善人だと思っている罪悪感のない人間こそ、悪意を持った人間より厄介であり本当のMonsterとも言える。
幸せや願いを追い求めた先に待ち受ける最悪を、ノスタルジックなコマ撮りアニメーションで描いた映像作品。

 

omoi_dasenai

入選 エンブレム 2022-2023.png

内なる輪廻|三浦遼河

人間の輪廻転生を記憶・意識・感情といった精神世界の変化から捉え、それらをローボリゴンデザインの抽象的なCGと音楽で描いた。
精神世界という、目には見えない世界を表現するため、人間が現実世界で見ている形や景色からは程遠いローポリゴンのCGで表した。メタリックなテクスチャの人間は、特定の人物に限定しないのと同時に、周りに配置された様々な意識を映す鏡としても表現している。

三浦 遼河

入選 エンブレム 2022-2023.png

THE CINEMA TAKES PLACE|阿部修一郎

モバイルメディアの普及等によって、どこでも映画を観られる世の中となった。しかし、映画は上映される空間と、鑑賞者の身体なしでは存在できないという事実は変わらない。映像・空間・身体の連関の中で、映画という出来事は立ち現われる。
出来事としての映画は、何かが変われば途端に全体が失われる、一回性の経験だ。本作は、①映像を経験する身体がかつて在った映画館跡地、②その映像を観る身体、③それらの映像を観る本作の鑑賞者という三層構造を通して、空間的かつ身体的な映画経験の在り処を探る試みである。

阿部修一郎

入選 エンブレム 2022-2023.png

愛♡コンタクト ~宇宙との交信~|碧音

宇宙人の声真似を、扇風機を使って誰もが一度はしたことがあると思う。
そして扇風機で宇宙人との交信ができたら面白い、そんな思いつきから作品を制作した。
主人公である女の子は、失恋をしてしまう。友達にも家族にも相談することができなかった。
悲しい気持ちは募るばかり。
扇風機を回し、風の勢いに乗せられながら失恋してしまったことを扇風機に吐露する。
その日は皆既月食と天王星食が同時に起こる、4000年に一度の奇跡の日だった。
星同士が重なり合う夜、宇宙人と少女の心も重なり合う。

碧音

入選 エンブレム 2022-2023.png

あの日は鮮やかな白|kaorikid/劇団三毛猫座

 「比翼、の、鳥は行く。記憶、を、のせて。」忘れていくこと、なぜか覚えていること。
あらゆる人と同じように、私たちも歳を重ねて、思い出せないことが増えていく。いつか、忘れたことも忘れてしまうのだろうか。劇団三毛猫座のポエトリーリーディング「あの日は鮮やかな白」を、フリーランスの作家として活動する団員のkaorikidの手によりアニメーション作品に展開した。

kaorikid/劇団三毛猫座

入選 エンブレム 2022-2023.png

まだ死ぬことを知らない木漏れ日の絵画|高田マル

ある日、突然ひとが死ぬように、最後の光もいつもと同じように降り注ぎます。
本作は、ある夏の一日に地面にスケッチブックを置いて木漏れ日を追った約100枚の絵による絵画です。

 

高田マル

入選 エンブレム 2022-2023.png

Rest in Paradise|趙里奈

3DCGを用いたアニメーション作品です。

 

趙里奈

入選 エンブレム 2022-2023.png

白き欺き|伊豫田一

この作品は、実際に僕達の間で起きたある対立に壮大さを持たせ、ストーリーにしたものです。どんな生き方をしようとも喧嘩などの些細な対立は生まれてしまうと思います。そんな時、一方的に相手を傷つけることで解決するのではなく、少し相手を信じてみたり、相手の話に耳を傾けてみると、この動画にはなかった解決の仕方がたくさん見えてくると思います。そこで皆さんがこの物語にはなかった結末に向かう事ができたら幸いです。

 

伊豫田一

bottom of page